さて,ここからが正念場。バスは山の中のくねくね道を通り,一路花蓮を目指す。途中でトイレ休憩が2回と昼食を食べる以外はずーっとバスに乗りっぱなし…。いつもなら景色を楽しむのだが,今日はさすがに飽きてくる。例えるならば,「青春18きっぷを使った長距離移動の後半の気分」
最初の休憩は台湾海峡が目の前にあるドライブインらしき場所。海がちょっと荒れていたが,きれいな景色だった。そこにはあの有名な「全家便利商店」があった。さて,この店の正体がわかるだろうか?
「便利」は英語で「コンビニエンス」,「商店」は「ストア」なので,「便利商店」はそのままコンビニのことである。「全家」って…家が全部?まぁ無理やりだが「ファミリー」ということにする。
そんなわけで正解は日本の「ファミリーマート」。店のカラーも同じ白と緑なので,店の名前がわからなくても,日本人が見れば「ファミマ?」と思うだろう。台湾にはその他にセブンイレブンも進出している。雰囲気は日本のファミマとあまり変わらないが,売ってるものはちょっと違う。フライドチキンなんかはない模様。どちらかというとお菓子類がたくさん置いてあった。
花蓮へ向かう道路の途中に「北回帰線標」がある。夏至の日は太陽がここの真上に来るってこと。ちょっと地理っぽいことを言うと,この線より南側が熱帯,北側が亜熱帯という気候区分になる。
「太陽が真上にある」というのはどんな感じなのか想像もつかないが,おそらく暑くて暑くてしかたがないのだろう…。ここにはあまり住みたくないと思った。
北回帰線標
もう何時間走っただろうか?途中で何回も寝てしまったのであまり記憶はない。気がついたら夕方の5時になっており,バスは「アミ族文化村」というところに止まっていた。外は小雨が降っている。
ここでは台湾の原住民であるアミ族の踊りを観賞する。アミ族は昔から踊りや運動が大得意だそうで,台湾の有名な歌手なんかはみんなアミ族出身らしい。
いろんな踊りを踊ってくれた。米つきの踊り,結婚式の踊り,よくわからない踊り(?)などなど。観客が参加できる踊りもあって,アミ族の方々がていねいに教えてくれる。
ただし,一緒に踊っているところを撮った写真をあとから売りにきて,1枚500元(約1600円)取られるらしい。なんじゃそりゃ…。
アミ族の踊りと演奏
そのあとはホテルで夕食。下の階で結婚披露宴をやっているらしく,そちらが忙しいのか,料理が出てくるのがちょっと遅い。「披露宴と同じ食事にしてくれればいいのに!」と言っている参加者の方も…。それはちょっと無理があると思うが。
台湾の昼食・夕食は今までずっと円卓ぐるぐるの中国料理。でも味付けやメニューは場所によって異なる。私の舌にあわないだけかもしれないが,おいしいのもあればおいしくないのもある。だが,ホテルの食事はどこもイマイチな気がしてならない。
夕食のあとは部屋に帰ってゆっくりと過ごす。5日間で台湾一周しないといけないのでしかたがないのだろうが,ほんとに今日はただのバスツアーだった。明日からは観光復活なので楽しみ。
台湾旅行も残すところあと2日!旅行中は時間が経つのが早いものだ。