三菱自動車の軽自動車「i(アイ)」をベースにした次世代電気自動車の研究用車両「i MiEV(ミーブ)」が11日公開されました。
三菱自動車は走行可能距離などの性能を飛躍的に高めた次世代電気自動車の開発に向け,東京電力など電力5社と共同研究を始め,走行データの収集・分析など実用化評価を行い,2010年までの市販化を目指すようです。
「i MiEV」は高性能のリチウムイオン電池や小型高効率モーターを搭載。既存の車体構造にはほとんど手を加えなくとも,1回の充電で走行可能な距離はなんと160km…。従来の三菱製電気自動車の2倍だそうです。
航続距離が160kmもあれば街乗りには十分。加えて家庭用100Vで充電が可能となれば,需要はかなりあるのではないでしょうか?
家庭のコンセントから充電できるとなると,ガソリン代よりもはるかに安い電気代で走ることができます。ではどのぐらい安いのか?
-- 以下の例はあくまでも推測(おかしい箇所があったら遠慮なく突っ込んでください) --
プリウスのバッテリーの場合,BL8からBL5までだいたい200Whの容量があると思います。(EMVの回生マークから判断したのでかなりアバウトですが)これだけあれば電気だけで2kmぐらいは走れると思います。200Whの電気料金はまぁ5円ぐらいです。
これに比べてガソリンではどうなるか?プリウスといえど起動から暖気をしたあとに2kmの距離を走ればだいたい100ccぐらいのガソリンは使ってしまいます。1L=120円とするとガソリン代は12円。
とまぁ2倍以上の差が出てしまうわけです。
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経済的な理由からも,ちょい乗りするには電気自動車は最適です。価格も200万円ほどで発売されそうなので,購入を検討してみるのもいいかもしれません。
でも個人的に「i」はダメでした。この前見に行ってきたのですが,後席が狭すぎる!あれじゃどうしようもありません…。インテリアもあんまり好きなデザインじゃなかったし。
2010年まであと4年。3代目プリウスも発売まであと2年。日本のクルマ社会は大きな転換期を迎えることになりそうです。