3.アクセルオフのエンジンブレーキを有効活用
最近の車はアクセルオフで少しずつ減速するようになっています。実はこのとき、車が持っている運動エネルギーを使ってエンジンを回しており、ガソリンは消費されておらず、軽いエンジンブレーキ状態になっています。
これを有効活用できるのが前方の信号が赤だったとき。信号が赤＝どうせ止まらないといけないのにアクセル踏みっぱなしで突っ込んでいくのは無意味です。信号が赤のときは即座にアクセルオフし、後続車に迷惑がかからない範囲でゆっくり減速しましょう。この間ガソリンは使われていないので、その分燃費は上がります。
4.長めの車間距離
これもかなり大事。、「できるだけ止まらない、速度を落とさない」のが一番燃費向上には効果的と書きました。車間距離が短い場合、前の車が右左折のためにブレーキを踏むと、自分の車も前の車と同じぐらいまで速度を落とさなければなりません。しかし長めの車間距離を保っておけば、前の車の右左折のときに自分の車まで減速する必要はなくなります。再加速の必要がないので、燃費アップにつながります。
また、車間距離を十分に取っていると運転にも余裕が生まれ、周囲に注意をはらえるようになりますし、前方の信号も早く確認できます。一方、車間距離が短いと、前の車に常に気を使って減速、加速を繰り返さないといけません。そんな運転疲れますよね。
理想は10km/hごとに10mと言われていますが、そんなに車間距離取っていてはすぐに割り込まれるのがつらいところです...。
5.赤信号の発見は早めに
これはハイブリッドカーもガソリン車も同じです。前方の信号が赤のとき、どうせ停止しないといけないのにわざわざ加速や速度維持をする必要はありません。前方の赤信号を確認したら即座にアクセルを戻し、ゆっくり減速していきましょう。
速度があまりにも遅くなりすぎて後ろの車に迷惑がかかるようなら、軽くアクセルを踏んでエンジンブレーキ状態を解除すればOKです。車の挙動に気をつけていれば、エンジンブレーキが解除されるタイミング（車が減速しなくなり、少し前に押し出される感じになる）がわかると思います。
また、歩行者用信号の点滅を参考にして、信号の変化を早めに察知することも重要です。信号によって歩行者用信号"赤"になってから信号"黄色"までのタイミングがバラバラなのが困りものですが。
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簡単にできる燃費ドライブテクニックはざっとこんなものです。基本的な部分はハイブリッドカーだろうがガソリン車だろうが同じです。たったこれだけですが、都市部や高速道路を走らない限り、カタログ燃費ぐらいは達成できるのではないでしょうか？
事実、アイシスの長距離ドライブではカタログ燃費を超える結果が得られています。同じエンジン系列のウィッシュやノア、ヴォクシーもおそらく傾向は同じではないかと思います。最近のガソリンエンジンも捨てたものじゃないですね！
最後にひとこと。
スローガン、ではないですが、最近はこんなことを思い始めています。
クルマを運転しているのではなく、「自転車を漕いでいる」と思え
私たちが自転車を漕ぐときは、できるだけ疲れないように走ると思います。
・信号が赤なのにぎりぎりまでペダル漕ぎますか？ 「あ～赤だ...」と思いながら漕ぐのやめますよね。
・前を走っている自転車にぴったりくっついて走りますか？ 止まられるとめんどくさいので、前の自転車の少し後ろを走りますよね。
車は便利なものでアクセルを踏むだけで走り、乗っている人間は疲れることはありませんが、代わりにガソリンを使います。私たちが自転車でペダルを漕ぐのは、車に置き換えるとエンジンを回すのと同じです。「自転車に乗っていたらこういうふうに走るだろうな」という走り方を車を運転するときにも実践してみてください。きっと燃費も改善します。
自転車で走ったときに疲れない走り方＝燃費に良い走り方です。
最近、円安でガソリンがまた高くなっていますね。せっかくなのでちょっとでもガソリンを節約して、浮いたお金でジュースでも買いましょう。